院内紹介

聖台病院のホームページにご訪問頂き有難うございます。
当院は1979年、前理事長藤本達哉医師により精神科単科102床の病院として北海道上川郡東神楽町に開設されました。約1万坪もの広大な敷地は水田跡地で上川重粘土層と呼ばれる厚い粘土地帯にあります。開設当時、そこには建設されたばかりの病院と院長住宅の他には何もない水田地帯でした。前理事長は、豊かな自然の中で患者さんに療養して頂きたいという願いから「原始の森をイメージした」環境をめざし、山林から何本もの若木を運び自ら移植しました。42年経た今、病院の周りは森の様相をみせ、四季折々に美しく景色を変え、野生動物も頻繁に訪れ皆を楽しませてくれています。
また、開放的な環境の中で患者さんに療養して頂きたいという前理事長の強い信念により1983年には全開放制を取り入れました。全開放制、それはそれで苦労を伴うものですが、患者さんのため、職員全員が心を一つにして続けて参りました。しかし、残念ながら、現在は新型コロナウイルス感染対策を強化せざるを得ず、病棟閉鎖をさせて頂いております。

その後行われた、建物の増築は、現在、日本に誇れる建築家として活躍されている藤本壮介氏により1996年に作業療法棟、1999年には東病棟が建築されました。2006年にはデイケアの開設があり、さらに訪問看護にも力を入れ患者さんの社会復帰を支援しています。2016年、前理事長院長が逝去され当院の中心にあった太い柱が失われましたが私達は病院の理念の一つである自然豊かな開かれた環境の中で患者さんに向き合って医療を続けて参りました。

最後に、当院は、地域の方々のご協力やご支援を受けて医療活動を続けてこられましたことに感謝申し上げます。今後も職員一同、力を合わせて地域医療の一端を担ってまいりますので何卒よろしくお願い申し上げます。

医療法人六樹会　聖台病院
院長　向井　ゆり